第27回JASC全国総会報告

      総会は活動の原点

田原 強(JH1GDW)

6月16日(土)

 本日より2日間JASC全国総会が始まる。この日を迎えるにあたって思うことは、JASC活動がこの一年間に会員の皆さんにとって、「身近で親しみをもてるクラブ活動ができたのだろうか?」と自問自答する。
 現在、アマチュア無線の趣味の世界でも、無線人口の激減にともない、JARL組織の再編や縮小が行われ、JARLニュースの合併号の発行やQSLカードの転送の遅滞など、多くの問題が山積しているようだ。
 わがJASCにおいても、会員数の減少や、活動のマンネリ化・活動資金の確保・少数エリアの育成・全国キャラバンの実施・ホームページの迅速な更新等、いろいろな問題があり、このような問題に対して、会員の声を聞く機会として、一年に1回の全国総会があるのではないかと考えている。
 しかし、残念ながら会員の声が本部事務局に届きにくくなっているように思う。
 JASCは障害者・健常者も共に活動するクラブ作りを目指しているはずだ、たとえ活動に参加できなくても、ハガキ1枚の参加姿勢を持ってほしいものだと思っています。
 さて、総会前夜祭は、人気が高かった中野サンプラザ20階のレストランで開催された。遠路、和歌山・大阪・秋田・福島からの参加者をまねいて、東京の夜景を堪能し美味しい料理を食べながら、楽しい一時を過した。 この施設は、JR中野駅の前で、東京では、開設当時より障害者が利用でき、一般の方々の結婚式場としても有名で、若者達のライブや各種のコンサート会場としても利用されている。宿泊施設もあり、都内としては比較的安価で利用できるため、予約がなかなか取りにくい場所でもあるが、車いす利用者にとっては室内が狭いのが難点である。
 JASCメンバーの宿泊は、いつものように新宿区の戸山サンライズとなり、楽しい思い出を胸に宿泊施設にもどった。

6月17日(日)

 宿泊組が朝食を食べる前から、当日参加の会員が集まり始め、総会会場の準備が進む。皆さん慣れたもので、手際はよく開会時間となった。いつもの顔が並び、いつものような出席者で議事が進んだ。
 議事内容は総会報告号を参照していただきたいと思うが、午後からの会員交流会は、ひと味違う、親しみが感じられる雰囲気で、7MHzロールコールの参加賞の贈呈、各エリア報告、各自の自己紹介・近況報告をはじめ、無線機器各社のリグの展示・キャラバンパネルの展示、コーヒータイムをはさんで賑やかに行われた。
 毎年同じような内容で進む総会は、マンネリ化しておもしろくないとの意見もあるが、故市川先生も言われた「継続は、力なり」、この言葉をもう一度噛みしめながらJASCの活動を続けていきたいと思った。

<戻る>