第6回 全国キャラバンin四国報告
<トップ> <その1> <その2> <その3> <その4>
- 高知向け移動
- 徳島市内でのQSOに未練を残しつつ、移動開始。再びULOとコンタクト。1郡1村という珍カントリーありとの情報に早速案内を乞う。JA5DZIというULOのフレンド局は多忙のところ一生懸命リードしてくれた。感謝にたえない。国道438号で 佐那河内村に入り、村道の随所に出ている「大川原高原牧場」の標識に従って行けばよろしい、という、チームの持つ国道の概念から程遠い感じの道から村道らしき九十九折れの峻険な山道をひたすら上がること約40分、東北に開けた「広場」に出た。
- 晴れていれば
- 瀬戸大橋が見えるよ、とぽつんと立っている茶店の小母さんは言うが、その方角はガスっていて駄目だった。せっかくだからと、1郡1村を強調したCQも空振りばかり。「下界は忙しく働いているんだ」、と納得。疲れもあったし、時間の無駄かも、と下山する。
- 燃料計は0に近く
- 近くのGSを求めて佐那河内村へ。R438のT字路に出て、山に入る前、徳島寄りにGSを見たから右折だとRIU。いや、後戻りするよりも先に進もう、左折だとGDW。街道へ出たところで聞くと「この先500mほど行ったところにGSがある」とのこと衆議一決、左折してGSへ。
「ああ、ダイジョウブ国道だからね、標識通りに行けるよ」とGSのお兄さんは請け合った。そこから5〜6Kmぐらいまでは国道と言うが、やがて車幅に近くなり、ついには両側を石垣に狭まれたような道を走ることになって、こりゃ、農家の庭先じゃないの?。
佐那川内村からすでに40Km近く走っているから、いまさら戻りもならず直進する。道路表示に従えば行き着くだろう。確かにそうであるのだが、そうなるまでが、神ならぬ我々にはジゴクだった
- 行けども行けども
- スーパー林道のような国道、いくつもの峠を越えて下って続いて、「←徳島・高知→」の標識を見つけたときには誰もホット、ため息を漏らした。迷わず「→」へ。続いての「高知120Km」に、ン?。ドライバーはNFX。もう、目が「点」になっていた。ナビゲータはGDW。だが、ローラーコースターのような激しいアップダウンに顔がヒキツリ、両足が突っ張っているのが、見せている背中にアリアリ。ではRIUと見れば、とっくに目を回してまっさお!げぇ、げぇ。
山岳道路を運転したがるGDWでなくて良かった!、との後での述懐。
- 多分二度と
- 味わえないスリリングなドライブコースを提供して頂いて感謝します。国道管理者ドノ。フト覗いた深い谷底では道路工事らしき動きあり。完成の暁には?。
イイヤ、もう来ることはないでしょう・・・かな?。
- 出会い橋という
- 名前に似合わないひなびた分岐点で、右折。土佐街道へ。ここまでの約20Kmは車の持ち主がワラワラと身をよじって車体を案じたボディを擦らんばかりの悪路の連続。JAFロードマップでは「←通行困難→」とあり、なんと国道が途切れていたのだ。
- 峠を越えて
- 歩危狭谷に入る。ボケとでも読むのかな。
よくもまぁ、手掘りだょ、こりゃ青の洞門だね。素堀りのトンネルを出た瞬間、鼻先へダンプが。それでなくても緊張のし続けのNFXあわや!。しかしダンプが後退するでは?。後続の車両も同じく。20mは神業だね。
見慣れない「練馬」ナンバーに道を譲ってくれたのだろう。
- 役場の隣に頼めば
- 「食事を作ってくれるよ」と、は空腹を訴えるGDWのために食堂の在処を尋ねた道端の農婦の返事だったのだが、街道筋にはそれらしき建物は見当たらず。
- 空腹時の血糖値が
- 気になりつつ、それと思わしき家で案内を乞うたが聞こえてくるのは奥から表へ抜ける風の音のみ、埒が明かない。先を急ぐ。やがて物部村という集落に入って食堂を見つけた。同行者の腹具合をこれほど気にしたのは北海道以来だ。
食事に関してはいつもいろいろな話題を提供しているGDWであるが今回は、かなり差し迫った状況のようである。「腹が減って死にそうだ。」といつものように言う。
- 「た」と「さ」が
- 「はっきりしないGDW「たぬきうどん!」と注文。「讃岐うどんはない」と食堂のお姐さん。
「きつねは」、「あるよ」。NFX「たぬきそば・・」、お姐さん「はーい」。GDW「??・・」たぬきときつねが出てきました。
そう言えば、徳島駅前でも「たぬきうどん」が頼めず「たまごとじ」に落ち着いたっけ。
お客さんどちらから「ウグ、東京、ウグ、練馬から」、「いま、仕事中だからダメだぁ」、「??」GDWの返事に、こう反応した。「きょう、ひまか?と聞こえたらしいと推測したのはRIUだけだった
- あと40kmぐらかな
- と食堂のお姐さんは言い切った物部村の郷土資料館兼食堂は地元の醸造所が経営する。土産物を探すGDWの目に「すだちワイン」のボトルが。醸造元は、はるか彼方の鹿児島県奄美大島。物部村はもののけ村か?。しかし身障用のトイレはどうしてどうして、立派なもの。推薦に値する。
空腹が癒えたGDWがドライバーを替わり、一路高知市へ。道路事情は良くなったと言っても山道には違いない。
「おット、バック、バック」とRIU。道端に湧き水を見つけたのだとか。ありったけのペットボトルに水を詰め込み、「これで宿舎に着いたら天然のミネラルウォータで・・楽しみだなぁ」
先着のJF1JDA手島、JO1UIH篠原の両局と無事合流したのが午後4時を回っていた。チェクインのあと各々自室へ。本日の旅程を次の通り確認。フーム、170Kmも走っていたんだ。
- 徳島市R55
- 佐那河内村へ25km、佐那川内村からR438で神山町川又まで14km。この間1車線の林道的国道。「高知→」の標識に従ってR193で「土佐(中)街道」へ、車の下っ腹を擦らんばかりの狭さを走って出合橋へ34km。「←室戸・高知→」に従ってR195へ右折する。ここから60km、柳瀬峡谷→歩危峡谷→西宇トンネル・物部村。遅い昼食を摂って→土佐山田町。南国市でR32に合流。高知市内へ41km。計178km よくもまぁ、無事に走り抜けたものであります。
- 高知市へ先行する
- JDAとUIHを高知駅へ送り届ける。
我々の苦渋のドライブをよそに、高知市内を観光していた話をタップリと聞かされ、どうしても播磨屋橋に行くんだ、と駄々をこねるGDW。
この時間、まだ店は開いていないし、第一、駐車場捜しだけでも無駄な時間だ。池袋・新宿と大して変わらんよ、繁華街なんて。五台山へ、いこ、いこ、ドライブしよう。
あんたがハンドル取りなよ。
- 山の上からのCQは
- 「素晴らしいよ、キット」とかなんとか。ハンドルを持たせて、CQを言わせればおとなしいと見透かされているGDW。
五台山はハムなら見逃せないロケーションだ。TV塔があり、広い駐車場は土曜日の午前中なのにガラ空きで、CQ発信に好きな位置を占めるのに、車をどのように移動させても文句は来ない。ゴキゲンなGDW!。
- 「CQ誌、読んだよ。」
- 「JARLニュースにも載っていましたね」「こちらは、JASC全国キャラバンin四国、高知市は五台山移動、・・」のCQに、たちまちパイルアップ・・。「そこ(五台山)にどのくらい(時間)いるのですか」「いま下を通っています、これから上にあがりま〜す・・。」やがてお馴染みモービルホイップをゆらめかせて、続々と集まってくる。
- こうしてアイボール
- QSOは始まった。二組のおしどりハムを含めて10局。「この上にもっと良い場所がありますよ」と案内されて移動したところが竹林寺、牧野記念植物園。そこはほぼ満車状態。遠くからは長崎、名古屋もある。ツアーのバスがズラリ。
- 暑いでしょう
- とアイスキャンディーを差し入れてくれたハムには感謝に堪えない。CQ誌、JARLニュースの支援があればこそと思う。そしてハム仲間の友情の熱さに感激した。
<トップへ> <その1へ> <その3へ>