第6回 全国キャラバンin四国報告


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ハムらしからぬ
失敗を告白せねばなるまい。JDAたちを高知駅へ送り出す朝、食事前にCQを思い立ち、リグのスイッチ・ON。
だが、呼べど応えず、呼べど音ナシFメーターはチャンと振れていて、NFXのハンディにも入感している。こりゃ、土曜日の朝っぱらからのCQを出す酔狂ものは、JASCぐらいなんだ、とあきらめて出発準備にかかったところへ、タップリと食事を詰め込んだGDW登場。 
ん?アンテナ
コネクターが接続されていないぞ。RIU、NFX「??」。2mと離れていないところのハンディなら、アンテナを忘れても入感するのはアッタリマエでしょう!。当分立ち直れそうもないくらい落ち込むNFXでした。そんなこんなで賑やかな出発風景はヤッパ、野次・喜多道中の範囲を出られません。
 そして播磨屋橋をカット、五台山へ向かったのです。五台山のCQはアイボールQSOもあって予定を1時間もオーバー。”昼食を高知市内でタップリと・・”と、考えていたGDWを急きたてて高知自動車道へ。車も人もいささかへたり気味。
南国SAでは 
ヤッパリうどんを注文するGDW。
 懲りないんだなぁ。
 チームには、はるばる高知県までやってきて、トンカツ、カツカレーかと迷うご仁あり。
 トンはトンでも土佐豚だ、という。味がどう、違うのか食する注文主の表情が満足げなのでヨシ、としよう。一方鰹のタタキって何処で食っても同じなんだなぁ。という食オンチもいたりして。
山また山の
3000m級のトンネルが連続して現れる高知自動車道。昨日のワイルドなドライブに比べ快適そのもの。夏休み最後の土曜日に関わらずこの閑静さ。
 GDWの顔はホコロンで、NFXはやや不満そうで、RIU野次馬的で、賑やかなこと。まるで、お祭りの山車の上のようだ。
川之江JCTから
高知自動車道に。こちらは先輩だから立派な2車線で車窓もなかなか、と思いきや、ヤッパリありましたよ、防音壁が。タンボ、畑の脇を走っても防音壁があるのはチト解せないね。
 高知道のほうは山また山のトンネルが続く。その9割り方が1車線。だからスピードは控え目にならざるを得ない。
 観光道路じゃないね。脇見をするな!、ただ突っ走れ!か。2車線工事区間もあったから、何れは立派な観光道路になるのを期待しょう。やがて坂出JCT。瀬戸中央自動車道から倉敷への分岐点。その先は岡山自動車道から米子自動車道へと接続、鳥取県米子市へ抜けられる。
日本海の寒さを
7〜8時間で温暖な太平洋の高知へ避けにいく。こんな夢みたいなことが実現したのだ。しかし、本州と四国に3本の海峡大橋を繋ぐ瀬戸内小島にはどのようなメリットがあったのだろうか。
淡路島を貫く
神戸淡路鳴門道は、阪神商業圏と四国を結びつける役割を感じるが、瀬戸自動車道、西瀬戸自動車道の瀬戸内を挟んでの両岸にはどれほどの利益があると言うのだろうか。
瀬戸内の小島を橋で繋いでも、島の住人は通行料を支払う負担が増しただけでは?。
人の移動に貢献
していると言うのは、島嶼地域の過疎化に拍車が掛かり、高齢社会を押し上げて、高齢者福祉、障害者福祉の面から不自由さが増してくるのではなかろうか。健康の面からも、全国の高速道路沿い住民の健康問題が、やがてこの地域の大きな社会問題にならないとは言い切れまい。
利用料金の面からも
気楽に人的交流が発達するとは思えない。因に、西瀬戸自動車道で西瀬戸尾道から愛媛県今治市まで普通車で渡ると4.200円だ。
 今は途中に2箇所の普通区間があり将来、全線開通の折りには瀬戸中央自動車道より割高になることは目に見えている。
 さらに、山陽自動車道・尾道と繋ぎ中国山脈を横断して日本海へと通じる構想だ。まさに「列島改造」が進められている。
太閤は四石(四国)の
米を買いかねて、今日も五斗買い(御渡海)、明日も五斗(御渡海) 買い、とは、太閤秀吉が四国を攻め倦んで波状的に軍船を派遣した、無謀無策を哄った狂歌だが、四国路を走っていてフト、思い出した。
島国(日本)の者が
 島国の四国を行くときに抱く、あの奇妙な郷愁ははいったい、何だろう。
 同じような条件なのだが、九州を旅するときに感じるものとは少し違う。
 今回のキャラバンでの交流は、非常に心温まるものがあった。
 四国八十八ヶ寺巡りの、お遍路さんへの報謝の気持ちが内にあるのかも知れないが。
屋島からのCQは
高松周辺より対岸の岡山、広島のハム達とのQSOがロングになり、オペレーターのNFXは大忙し。QSO中に車が徐々にその位置を変えていく。コンタクトが微妙にずれるのだ。交信中なのでドライバーたるGDWに注意もできず、一息入れて「どうしたの?」。GDW「かき氷チョウダイ・・・」と窓から手を出してケロリ。そろりそろりと動いていたのでした。
ミーティングの
隣ではアマチュア無線講習会が開催されていた。休憩時間には、戸外でCQを発信していたJASCキャラバンカーを、モノ珍しそうに眺めていたが、やがて熱心に質問も交えての見学会に。また、キャラバンを支援してくれている無線機器メーカー提供の最新鋭機のパンフはアッという間に無くなった。
2000のハムフェアの
 パンフレットは小数しか携行しなかったので見学の講習会受講者には行き渡らず、先に手にした人の広げる手元のパンフレットをのぞき込む人たちを見ると、今後のキャラバンの計画の際、同種講習会が開催されている情報は貴重なので、事前調査を十分にしていくことが大切であると考える。そして今後のキャラバンの意義がより一層高まるのではないか。

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